技術記事 2026年5月23日 読了 約5分

スマホ容量128GB限界勢、AIを使って自宅クラウドを作る

スマホの容量不足と、しつこいiCloud課金通知にうんざりしていた。「iCloudに課金するくらいなら、自分でクラウドを作ってみるか。」そんな勢いから始まった、自宅サーバー構築。AIを横に置きながら試行錯誤した結果、気づけば自宅に“自分専用のクラウド環境”が完成していた。

QE
Qurated編集部
デザインL

AIを活用して、自宅にファイルサーバーを構築した話

「スマホの容量が足りない。」

最近では珍しくない悩みかもしれない。

自分のスマホも128GBモデルだったのだが、写真や動画、アプリで気づけばストレージは常にギリギリ。

容量不足の通知が出るたびに、不要な写真を削除したり、使っていないアプリを整理したりして、その場しのぎを繰り返していました。

さらに追い打ちをかけるように、頻繁に表示される「iCloudの容量をアップグレードしてください」という通知。

もちろん月額数百円の話ではあるのだが、 「この先ずっと課金を続けるのか?」 と思うと、なんとなくモヤモヤ。

そこでふと思いつきました。

「だったら、自分でクラウドを作ればいいんじゃないか?」

AIに”相談役”になってもらう

とはいえ、自宅サーバー構築なんて完全に初心者。

どんな機材を選べばいいのかも分からない。

そこでまず頼ったのがAIでした。

  • 「低消費電力で常時稼働できるミニPCは?」
  • 「初心者向けのOS構成は?」
  • 「ファイルサーバーなら何を使うべき?」

そんな感じで、必要なミニPCやインストール構成を一通りAIに提案してもらいました。

もちろん、AIの提案をそのまま鵜呑みにしたわけではありません。

提示された内容を自分でも調べ直し、「本当に自分に合っているか」を再検討しました。

その結果、

  • ミニPCにUbuntuを導入
  • CasaOSでファイル管理

という構成に決定。

そして、CasaOSがDockerベースで動いていることを知り、

「じゃあついでにDockerも軽く勉強してみるか」

という流れで、Dockerにも触れるようになりました。

基本は”まずググる”

実際の構築作業では、基本的に「まず検索して調べる」を優先しました。

  • Ubuntuのセットアップ
  • CasaOSの導入
  • Dockerコンテナの扱い

最初は分からないことだらけでしたが、まずは自分で調べ、試し、詰まったところだけAIに質問する、という流れがかなり相性良かったように思います。

特に便利だったのが、

  • エラー文の意味
  • Dockerの設定ファイル
  • 設定ミスの原因特定

このあたり。

検索だけでは情報が散らばっていて理解しづらい部分も、AIに聞くと「今の状況に合わせて」整理して説明してくれる。 これはかなり助かりました。

最大の難関はVPN設定

一番苦戦したのはVPNでした。

外出先から自宅サーバーへ安全にアクセスしたかったので、無料のVPNツールであるTailscaleを使ったVPN構築に挑戦したのですが、ここでかなりハマりました。

原因は、おそらくTailscaleの導入先を混在させてしまったことでした。

最初、Ubuntuホスト側とCasaOS上のDockerコンテナ側の両方にTailscaleをインストールしてしまっていました。

その結果、ネットワーク経路やDocker側の通信周りが競合し、スマホからCasaOSへ正常にアクセスできなくなっていたのです。

今振り返ると、「CasaOS側にも入れてしまった」のは完全にうっかりミスだったと思います(苦笑)

最終的には、

  1. Tailscale関連をすべてアンインストール
  2. Ubuntuホスト側へ改めてVPNを再インストール
  3. 設定を整理して再構築

という手順を踏んだことで、無事にスマホからアクセスできるようになりました。

VPN関連については基本的に自分で調べながら進めていましたが、スマホから接続できなかった際のトラブルシューティングではAIにもかなり助けられました。

気づけば”自宅クラウド”が完成していた

そんな感じで試行錯誤を繰り返した結果、最終的にはスマホの写真やファイルを自宅サーバーへ自動保存できる環境が完成しました。

今では、

  • スマホ容量不足のストレスが減った
  • 自宅に自分専用のクラウド環境を持てた
  • LinuxやDockerの知識も身についた

と、かなり満足度が高め。

もちろん、最終的に手を動かしたのは自分自身です。 しかし、AIが 「調べる時間を短縮する相談役」 として非常に優秀だったのは間違いありません。

結論

AIは、インフラ構築でもかなり使えます。

全部を自動化してくれる魔法の存在ではありません。 ただ、「何を調べればいいか分からない」という初心者最大の壁を、一気に低くしてくれます。

特に今回のような自宅サーバー構築では、

  • 情報整理
  • エラー解析
  • 設定ミスの発見
  • トラブルシューティング

このあたりでAIの恩恵を強く感じました。

「インフラは難しそう」と感じている人ほど、一度AIを横に置いて挑戦してみると面白いかもしれませんね。


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