技術記事 2026年4月14日 読了 約10分

【初心者向け】「このログ何?」を卒業するエラーログ解析入門

ネットワークを触っていて「なんじゃこりゃ!?」と意味不明なエラーに出会ったことはありませんか?検索してもよくわからない...そんな時、実はログの見方さえ分かれば原因はかなり絞れます。本記事では、AIを活用しながらエラーログの読み方をわかりやすく整理します。

QE
Qurated編集部
デザインL

はじめに

エラーログを見て、ターミナルではなく自分がフリーズした経験はありませんか?

「なんかエラーっぽいログが出てるけどよく分からない」
「とりあえず再起動して治ればOK…」

正直これやりがちです。自分もよくお祈りしながら再起動してました。

自己紹介

初めまして。Qurated編集部のTと申します。
私は様々な異業種を経てインフラエンジニアに転身。
業界未経験ながらマンションネットワークの保守運用を約1年経験したのち、現在は銀行系ネットワークの上流工程に携わっています。

現場での障害対応から上流工程まで経験する中で、「ログをどう読むか」の重要性を強く実感しました。

現場のリアル:とにかく”まず復旧”

マンションネットワークの保守をしていた頃は、障害が発生したら即現地対応。
L2スイッチを小脇に抱えて現地に走る、なんてことも日常でした。

よくある障害はこんな感じです。

  • メディアコンバータの故障(主に電源ケーブル)
  • L2スイッチの不調(再起動や交換で復旧)

正直このレベルなら”経験”でなんとかなります。

どうしても分からない障害がある

問題はここからです。

  • 機器交換したのに復旧しない(不具合再発する)
  • 再起動しても直らない
  • そもそも原因が分からない

こうなった場合、頼れるのはログだけ。

…なんですが…

そのログが読めない

実際に詰んだ事例

あるとき、マンション全体で通信障害が発生しました。
同じ物件の複数の居住者から 「ネットがつながらない!!」 との問い合わせ。
しかしZABBIXを見ても通信不可を示すアラートは出ていない。
試しに通信できない世帯のログを調査すると、大半の世帯でDHCP_REQUESTのログが安定して出ているのに対し、1世帯の特定の端末からはこんなログが出ていました。

DHCP_DECLINE

「え?ナニコレ?」

調査して分かったこと

最終的に原因はかなりヤバいやつでした。

  • 特定の世帯のルータ(TP-Link)がたったの1台で約350個ものIPアドレスを取得
  • それによってマンション全体のIPアドレスプールが枯渇
  • 他の世帯が通信不可に

これではたとえL2スイッチを再起動してもTP-LinkルータがIPを一瞬で食い尽くしてしまうので解決するはずありません。 なので居住者に事情を説明し、TP-Linkルータをネットワークから切り離してもらうことで問題は解決しました。

どうやって原因に辿り着いたのか

正直に言うと

ググっても無理でした

マンション1棟が丸ごと通信できなくなるなんて事例は出てきませんし、「IPアドレスを固定してると重複が発生する可能性がある」程度の情報しか出てきませんでした。

そこで使ったのがAI

私がその時メインで使っていたのはChatGPTでした。
ダメもとでやったこと

  • ログをAIに投げる(値までセットにするのは怖かったので値は抜きました
  • エラーの意味を聞く

すると、

  • DHCP_DECLINEの意味(本当に分かりやすかった)
  • どういうときに発生するか
  • 想定される原因

全部一瞬で整理されました。
「マンション」での事象と限定するだけで出力が驚くほど具体的になったのです。

AIで何が変わったか

これまで

  • ログが読めない
  • 原因が分からない
  • 手が止まる

AI使った後

  • ログの意味が分かる
  • 原因の当たりがつく
  • 切り分けできる

“分からない”が”考えられる”に変わる

実際の対応

  • 原因となっている端末の特定
  • ネットワークから切り離し
  • 通信復旧

ログ解析の本質

ここで気づいたこと、それはログは”読むもの”ではなく解釈するもの”
そしてその解釈は、AIでかなり補える

まとめ

エラーログに出会ったとき、

  • 分からなくて当然
  • でも放置するのはもったいない

今はAIに聞けばいい時代です。
ただし、その出力を自分の血肉として吸収しなければならない。

結論

分からないログに出会ったら、まずAIに聞け。そして自分の頭に叩き込め。

それだけでトラブル対応のスピードは確実に変わります。


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